裁断

生地にパターン(型)を置いて帽子のパーツの型に切り取っていく、縫製作業を進める基礎の部分です。

【パターン】
オーダーを受けた製品に対して必要なパターンを準備しますが、基本的には弊社にて過去に製作してきたものを用います。
弊社にないパターンで製作されたい場合は、お客様にパターンを提供いただくか、理想の形の帽子の現物などをお預かりしてパターンを製作いたします。
※弊社にはパタンナーが在籍しておりませんのでご理解申し上げます。

【型入れ】
生地にそれぞれのパターンを、どのように入れていくか、どのくらいの生地が必要になるのかを検討します。
使う生地の長さ(用尺)が決まったら、必要な大きさの生地を延反してカットしていきます。

【芯貼り】
生地にハリやコシを与えたり、伸びやほつれを防ぐ目的で裏側に芯地を貼り付けます。
回転式の高熱プレス機と圧着プレス機を用います。
接着芯は3~4種類、色は白と黒の2色をご用意しておりますが、お客様にご準備いただくことも出来ます。

【カット】
パーツの形状や大きさによって裁断機(バンドナイフカッター)、プレス裁断機、裁断包丁による手裁ちを使い分けて裁断しています。

縫製

裁断したパーツを様々なミシンや道具を用いて帽子に作り上げ、製品を誕生させる工程です。

フレッシュでの縫製の基本は、縫いとアイロンの二つです。
縫いは基本的に1本針ミシンを使い、縫い合わせる素材によって生地を押さえる押さえ金の圧力を調整したり、様々な縫いの用途によって押さえ金を変えて縫い合わせていきます。
スチームアイロンの蒸気と熱で折り目や形状をきれいに整え、バキュームアイロン台を併用してパーツの粗熱を取りながらの作業となります。

組み上げる過程の中で様々な特殊ミシンや道具を用います。

  • ロックミシン:生地の裁断した部分(裁ち口)のほつれ止めをする。
  • ギャザーミシン:パーツにヒダを付ける。
  • 眠り穴ミシン:ボタンホールのように切れ込みを入れて周辺を縫い上げる。
  • アームミシン:ミシンの台では作業できない部分を縫う。
  • 小型プレス機:キャップなどのてっぺんにあるくるみボタンを作る。
  • ハンドプレス機:ハトメとホックを打ち込む。

縫製は機械が自動で行う作業ではありません。人が目と手と経験にて作り上げていくものです。全自動で作り上げる時代が来るかとどうか分かりませんが、私たちはこのように帽子を作っております。

刺しゅう

フレッシュでの刺繍入れは全て自動刺繍機を用いて行います。
同じ図柄を同時に4つ縫える4頭刺繍機を3台、1回の刺繍制作で12色まで使用できる1頭刺繍機を3台設備しております。

パールヨット社製の刺繍糸を使用します。
色合いのご参考にされる場合は同社のホームページをご確認ください。

図柄はパソコンで制作したグラフィックをご提示ください。
大体こんな感じでとか、御社のセンスでおまかせで、といったご要望にはお応えできかねます。

実際に試作してみてご確認いただきますが、試作は有償となっております。イメージにそぐわない場合は修正箇所を出来るだけ具体的にご指示ください。

弊社では帽子製作の途中工程にて刺しゅう加工をいたします。ですので、キャップやハットなど既製品の帽子への刺繍はできません。
また、個人ネームの刺しゅうに関しましても対応設備がありませんのでお断りしております。

プリント加工

フレッシュでの印刷方法は熱転写プリントを用いています。
熱転写プリントとは、直接衣類や布に印刷するのではなく、専用のビニール製シートに印刷し切り抜いた印刷物を、転写プレス機を用いて高温と高圧プレスにて衣類や布などに貼り付ける方法です。

図柄はパソコンで制作したグラフィックをご提示ください。
大体こんな感じでとか、御社のセンスでおまかせで、といったご要望にはお応えできかねます。

仕上げ・検品・梱包

縫製にて形になった帽子を完成させる、最後の仕上げです。

縫製が終わってから取り付ける部品(副資材)をすべて手作業で取り付けていきます。
取り付け方も、手縫いをして縫い付けたり、部分的にポンチで穴を開けて取り付けたりと様々です。
それらが取り付け終わったところで、帽子の完成となります。

完成した帽子は検品(最終チェック)をします。
縫いがキチンとなっているか、ほつれがないかなどを確認するものです。
検品が終わりましたら包装し、梱包して、お客様のもとにお送りいたします。